2021年7月31日土曜日

三重県の森を散策する

 日常的に使える35GMと違ってシグマ105mmマクロはフィールドでのテストが一番です。

というわけで三重県県民の森へ行ってきました。

35GMとシグマのマクロのみですがボディはα7SIIIとα7RIIIで、前半の元気なうちに動画、後半に体力が残っていたらスチルという計画です。

ジンバルの代わりに小型三脚を持っていきました。 もちろんLEDライトやモバイルバッテリーもです。

総重量的にはジンバルの時とあまり変わりませんが、木陰があるとはいえ真夏の早朝ではない午前中なのでかなり暑いです。

風が吹けばかなり涼しいけど暑いのが苦手な私は到着して30分もしたら汗だくになってました。

メインはシグマのマクロなのでこんな広いところじゃなくてもよかったのですが被写体には困らないです。

一番の目的はイトトンボです。

美しいメタリックな色と繊細な体で、しかも他のトンボと違って止まってくれることが多いので撮影しやすいです。

どこにでも居るとは思いますが・・・

歩きながら撮影して2時間位経ってかなり疲れてきたので東屋で休憩しました。

休憩してから展望台からの〜と考えていたらいきなり雨が降ってきました。 さっきまで晴れていたのに。

すると突然の豪雨! 直後に雷雨に。

山の雷を間近で聞くと恐怖を感じるほどです。

光ってないから落ちないかと思った瞬間、近くに落ちたような轟音が聞こえました。

傘もないし着替えも持ってきてないので雨宿りしながら1時間くらい待ってたら止みました。

でも何か雲行きが怪しく思ったので急いで駐車場へ。

車に乗ったら日が差してるのにまた降ってきました。

止みそうで止まないのでそのまま帰宅・・・スチルは試せませんでした。

105mmマクロの使用感はというと、やっぱりMFが少しやりにくいというか癖があるというか、です。

マクロ域では可変速じゃないと急ピッチすぎて扱いにくいとは思いますが、近距離になるほどルーズな動きになります。

その動きと、駆動し始める回転角の感覚がややズレているような感じです。

初期反応が悪いと言ったほうがいいかもしれません。

そして中距離(1mくらい)になるとかなり粗いピッチになるので純正GMのような動きになります。

AFはフレキシブルスポットでほぼ合うけどウォブリングを避けるために結局MFで使うことになります。

それでもやっぱり初期合わせはAFボタンで可能なので便利です。

フォーカスリングもEF100mmマクロに比べたら断然合わせやすいし。

そして解像度。これは文句なし。

でも135GMのようなヌケの良さはないかもしれない。

135GM特有のCGのような写りではなく自然な感じです。

発色も今回のテストでは特に不満はありませんでした。

レンズに関してはコスパが高いのは間違いありません。

LEDライトは木陰で暗い場所もあるので持っていきましたが、使ったのは蜘蛛の巣のカットだけです。

でもこれはあるとすごく便利です。 それは逆光を作れるからです。

でも2台は要らないかも・・・重いし。

とりあえず手応えはバッチリです。

これでやっと15年以上現役だったEF100mmマクロが引退となります。

三脚もそろそろ更新したいところ・・・





2021年7月25日日曜日

シグマ 105mm DG DN

 開封して動作確認をしつつ感想などを。

外観は初シグマでしたがシグマらしい感じ。

鏡筒は樹脂ですがマウント付近やフォーカスリングはアルミのようです。

700g以上ありますが重く感じません。

スイッチ類はかなり固めで誤操作しにくいですがその分操作性は悪いかも。

絞りリングはやや軽くて動きやすいし、幅が広いので触って動いてることが多かったです。

Aポジションで固定できるのでボディ側で操作するというのもアリかも。

フォーカスリングは滑らかで手持ちのレンズの中ではトップクラスの操作感です。

しかしMFは回転角と移動量が一致しておらず可変速なので至近距離では正確なフォーカスができましたが、1〜2mくらいになると移動量が多すぎるような感じです。 マクロレンズなので大きな問題ではありません。

AFはEF100mm+MC11より遅いくらいですが遅すぎてイライラするほどではなかったです。

それよりAF-Sだと前後に動いてから一気に合うような挙動でした。

純正でも同じような挙動をすることがありますが・・・純正とやや違うのは間違いないです。

フードはロックする時は軽く、外す時はかなり固いです。

35mmF1.2でロックボタン付きが採用されていたはずで、GMも最近のはロックボタン付きで使いやすいです。

ここは少しコストをかけて統一してほしかったです。

肝心の描画は中心部の解像度は驚異を感じるほどで凄まじいの一言です。

EF100mmは当時でも甘いところがあったので絞って使うようにしていましたが、解像度だけなら解放からガンガン使えそうです。

でも中心部が凄すぎて周辺部の解像度も高いのに甘く感じてしまうので、いわゆる均一な描画ではなさそうです。

一段絞ると解像度はあまり変化せずにコントラストが上がる感じ。 というか解像度はα7RIIIでは完全に役不足です。

軸上色収差はよく見れば0ではありませんが気になることはないでしょう。

周辺落ちは遠距離は怪しいですが近距離なら問題なし。

倍率色収差は確認できないほどでした。

α7RIIIでスチル、α7SIIIで動画で試写してみた限りでは描画で気になる所はなかったです。

動画でAFだとフォーカス駆動音が聞こえたりするけどほぼMFで使うと思います。

スチルの場合は手ブレとの戦いになりそう。

試写ではブレブレで解像度が高すぎることもあってスナップ感覚では撮りにくかったです。

GMのマクロの噂もありますが価格と解像度を考えたらコスパは非常に高いと思います。

35mmF1.4のような価格差と描画の違いならGMですが、90Gと比べたらシグマを選んで正解だったかもしれません。

GMマクロが出たとしても解像度でこのレンズを超えても意味がないかもしれません。

AFやMFの挙動で純正の方が有利なのは間違いないですが、推定でも実売価格で倍以上違うと思うので仕方がないと思います。


紙幣はトリミングしています。





2021年7月23日金曜日

シグマ Art 105mmF2.8DG DN マクロ

 マクロレンズはEF100mmUSMをMC11経由で使用していました。

購入してから15年現役で使いづらいところはあるけど特に大きな不満はありませんでした。

寄れると言うだけで解像度は現代のレベルではかなり劣りますが、絞ることが多いので気になりませんでした。

でも動画では完全MFになり、しかもフォーカスリングの回転ピッチが非常に粗いので至近距離では触れただけで動いてしまうほど操作性が悪いです。

そこで候補に上がったのが純正90mmとコシナのアポランターです。

純正であればOSSもあるしAFも使えます。 クラッチ機構のフォーカスリングが微妙ですが距離メモリが付いている数少ない純正レンズです。

純正であればフォーカスモーターを使用したフォローフォーカスが可能です。 でも利点はここだけです。

アポランターはMFで繰り出し式になります。

マクロでAFはほとんど不要というか使い物になりませんが、50cm~1mくらい離れた被写体だとAFが生きてきます。

解像度はアポランター一択、操作性なら純正でしたが少し前にシグマから105mmのマクロが出てきました。

インナーフォーカスで操作性は純正90mmより純正に近い感じ。

解像度だけならトップクラスで価格は控えめです。

フォーカスリングは可変式なのでフォーカスモーターによるフォローフォーカスは使えないと思います。

それと全て三脚座がありません。 EFは三脚座があったのでフレーミングがしやすかったです。

三脚を使用したときのバランスも悪いので三脚座があればよかったと思います。

というわけで一番扱いやすそうで解像度番長なシグマを選びました。

金曜の午前中に届いて開封し動作確認だけしました。

シグマは初めてですが無骨なデザインで可もなく不可もなくと言ったところです。

操作性は純正と変わりませんが絞りリングのロックと絞りのデクリックのスイッチは逆がよかったです。

フォーカスリングは滑らかでAFは極端に遅いわけではなかったです。

でも動作音は大きめと言うか耳につくような常時ゴゴゴゴゴッという音がします。 内蔵マイクだとアウトなレベル。

それとMFは可変速なので精細なフォーカス送りが可能ですが、至近距離でもかなり回さないといけません。

可変速するための回転速度がやや大きめというか、大きく動かさないと判りにくい変化量という感じです。

さらにリニアトラッキングでロックさせようとすると見失うことが多いです。 

この辺の挙動が純正と違うような気がします。

まぁでもAFが使えるのはやっぱり便利です。

シンプルな外観で比較した純正やアポランターに比べたら使い勝手は一番よいかもしれません。

描画はまだ試してませんが週末にはテスト撮影できると思います。

これでやっとEFはレンズを更新できると期待してます。

あとはマクロでも使えるようなスライダーが欲しいところ。


2021年7月7日水曜日

Zhiyun Weebill2

 Weebill2がひっそりと出てきました。

事前情報すらチェックしてなかったのはRS2で満足しているからです。

個人的には他のジンバルは一掃されると思ってました。

それでこの2型、特徴はモニターが内蔵ということです。

なるほど、まだその手があったかという気がしますが、カメラの背面モニターと同程度のサイズではフォーカスなどのチェックには不向きです。

つまりアクティブトラッキングとかメニュー操作で使いやすくなる程度だと思います。

アクティブトラッキングはRS2の場合だと一度RavenEyeを接続してしまえばiPhoneなしでも一応設定と動作は可能です。

ですがそれ以前にほとんど使わないのが現状です。

どうしても1発で決めたい!とか自撮りなら価値はあるかもしれません。

でもモニター付きのアイデアは良いと思います。

さて問題は価格です。

レートの関係なのか本体だけで7万オーバー、ケースとグリップが付いて8万弱、いわゆるRavenEyeとフォーカスモーターが付くと12万を超えます。

これはいくら何でも高すぎるというか強気の価格設定です。

今はプレオーダーなので国内のAmazonに出てきたらもっと安価になるかもしれませんが、この価格であればRS2一択ではないかと思います。

そして重量は1470gという記述がありました。

RS2と同程度でこの辺も微妙な感じ。

独特の持ち方で腕への負担は少ないのですが、実際に使ってみると前へ出る分だけ重く感じるし、移動中はかさばるのでストラップ付きのRS2より使い勝手は悪かったです。 

これはWeebillSでの経験とRS2に付属のグリップステーを使った時の感想です。

ジンバルを使ってて一番重要なことは安定性です。

これはブレないという意味ではなく挙動に関することです。

細かな振動が出たり、オートで設定したらふにゃふにゃだったりすると自分で調整することになりますが、その時のレンズなどで振動が出たりすることもあります。

RONIN-Sは最大負荷までの許容度は高かったけど安定性はイマイチでした。

WeebillSは問題外、RS2は最大負荷付近になると怪しいですがやや弱めにすれば安定性はほぼ完璧でした。

この先MOZAも出てくるかもしれませんがまだまだRS2の完成度を超えるジンバルは出てこないと思います。

しかし実際使えば昔ほど大きな差は無いと思います。

コストのかけ方などを見れば現時点ではDJIがベストだということです。

2021年7月1日木曜日

ビデオライト3灯目

 2灯目を購入して思ったこと。 「3つ必要」ということです。

2灯はそれぞれメーカーが異なり色合いも光量も違います。

後で購入した2灯目は小型だけど操作性はよいです。 でも光量が少ないです。

1灯目は光量が大きくてFXモードだと光量の変更ができるけど光量の数値が確認できません。

そこで当たり前ですが光量の大きい方をメインに、操作性のよい小型の方をサブにしてます。

でもどうしてももう1灯ないとサブが主張しすぎるし影の処理や光量不足になります。

そこであえて1灯目と同じものを注文しました。

製品の個体差による発色の違いが気になるところなのと、フリーズした問題もありますが給電でも100%発光が可能なこと、(2灯目は給電だと80%まで)屋外だと2灯でもいいので揃えたいこと(というか手が足りない)発色の自然さも考えて同じものにしました。

iPhoneMAXと同じサイズで、2灯目はXsと同じサイズ、光量はかなり違います。

天井に向けて100%発光だと生活できるレベルの明るさに対して小型の方はかなり薄暗いです。

どちらもフル充電で100%発光だと2時間は持たないと思いますが通常だと50%くらいで十分です。

今後の課題はトレペでディフェーザーを作ること、屋外での運用も考えるとアームタイプのスタンドのようなものを考えないといけません。

実際にはカメラを固定して手で持ったほうが早いし確実です。

これが無駄な投資にはならないと思いますが壊れないことを祈るばかりです。