2021年9月15日水曜日

Canon EOS R3を見て思うこと

 とうとう発表されました。

画素数の確定が割と遅めだった以外はリークされていた内容ほぼそのままでした。

価格は実売で70万くらいでしょうか。

α1よりα9に近いですが縦グリ一体なので放熱性が高いのは間違いないと思います。

実使用でそれほど問題ないとはいえR5では熱停止とそこからの復帰に時間がかかります。

初夏でしたがα7SIIIで試したところ、モニターを閉じた状態でUSB給電で4k60p 10bit 4:2:2だと256GBのカード一杯まで記録できました。

直射日光や真夏だと同じようにはいきませんが、少なくともR5よりは大幅に改善されていると思います。

4k60p RAWで記録できたり動画用としても一流のスペックです。

8kが画素数的に不可能ですが、現時点で8kが見られる人はかなり少ないはずです。

画質的にクロップで4kを実現できるメリットはありますが、8kやもしかしたら12kはR1(1R)に任せたという見方もできます。

スチルでは視線入力とか積層型でブラックアウトフリーが実現できています。

α9から遅れること数年ですが追いつき追い越すのも時間の問題のような完成度らしいです。

AFももしかしたらα1と同等かそれ以上かもしれません。

価格はR5が購入できる人でも少し躊躇するほど高額ですが、R3とR5があれば他は要らないと考えることもできます。

しかしレンズは少し問題があります。

SONYのように社外品や純正でも今となっては比較的安価で豊富です。

それに比べてRFレンズはまともなのはかなり高額で自由に選択できるほど多くはありません。

でもこれも時間の問題でSONYのラインナップに追いつくのはそんなに時間はかからないはずです。

TSやかなり尖ったレンズも出てくるらしいので、これからマウントを選ぶ人は動画でもRFは選択肢の最上位になると思います。

ではSONYから乗り換えるかと言われると現時点は無いです。

理由はやはりレンズと動画のビットレートや使い勝手によるものです。

R3はかなり軽量ですが1kg超えです。

αも肥大化してかなり重いですが軽めのレンズ1本分違います。

特にジンバルではこの重さの違いはかなり体力に響いてきます。

レンズも完璧には程遠いと言えるGMでも、軽量で小型&解像度はトップクラスで不満はありません。

RFだと理想に近いレンズが多いですがその価格差からすればかなり無理が出てきます。

そして一番の問題はR1が控えていることです。

R1がもしもグローバルシャッターでメカシャッターなしのとんでもないスペックで出てきたりするとR3は確実に見劣りするはずです。

実際は価格差によって見劣りどころかコスパが高く感じるかもしれませんが、R3を購入してR1に買い替え&買い増しができない人であれば待った方がいいかもしれません。

予算が豊富にある人は迷わず購入することお勧めします。

それとNikonです。

Z9がR3に見劣りするレベルではないと思いますがAFの仕上がり具合によっては今よりも差が出てしまう可能性があります。

SONYもα7IVが控えているし、α9もIIIが出てくる可能性があります。 さらにα7RVも・・・

競合するメーカーが多ければ多いほど市場が活性化してより良いものが出てきます。

だからこそNikonには頑張ってほしいです。 買いませんがw

それにしてもR3はさすがトップメーカーだけあって非の打ち所がないカメラだと言えます。

SONYもそろそろボディのデザインを一新してほしいところです。

2021年9月12日日曜日

三脚のストラップとサポートアーム

 想像以上に大きく重かった中華三脚ですが最近のデザインなのでベースのところにARRI互換ピン穴付きの3/8ネジがあります。

付属品にもスマホを付けるマジックアームが同梱されていました。

そこでこのネジ穴にRRSのQDアダプターを仕込んでストラップホールにする事にしました。

これは簡単、3/8→1/4アダプターを介してねじ込むだけです。

問題は足の方です。

自作しようと考えましたがSmallrigへオーダーメイドできないかと聞いてみたら、受け付けているとのことでした。

しかし担当が変わったのか「販売してないものはオーダーメイドできません」と。 え?w

販売してないからオーダーメイドするのに・・・意味がわからない。

もうSmallrigのオーダーメイドは機能してないっぽいです。

少なくとも日本語は通じないようです。

そこで知人にステンレスで作ってもらおうとしましたが、強度的に不安があることと価格が微妙なので市販品で探すことにしました。

するとLEOFOTOからパイプクランプ式でネジ穴が2つ(これが重要)のものが販売されていました。

これならQDアダプターを付ければストラップにできるし、サポートアームの問題も解決できそうです。

国内代理店よりマップカメラの方が安くて送料無料だったけど在庫がなくて取り寄せでした。

急がないので発注したら3日もかからず届きました。

でも価格は微妙で5,000円くらいします。三脚本体の価格からするとすごく高く感じます。

それとネジ穴が2つと言っても穴間距離が近いので想定していた使い方は断念。

そこでNATOレールを仕込んでみました。

NATOクランプはネジ穴が複数開いているタイプでストラップのQDも付けられます。

サポートアームもNATOクランプを介して自由雲台と延長ポールで目標だった強度を得られることができました。

見た目もそれほど邪魔ではないし操作性も悪くありません。

でもサポートアームに使用していたジッツオの一脚では長すぎるし重いのでダメ。

そこでハクバの安価な2段式の延長ポールを購入しました。

2段式で短い方なので三脚を一段低くしても使えます。

更に低くする場合は三脚を使わないので問題ありません。

両側に付けるほうが安定しますが片側だけでもかなり違います。

ハクバの一脚はアルミで見た目よりちょっと重め。

カーボンの方がいいのですが最短25~最長50cmくらいでは見つけることができませんでした。

強度はそこそこで操作性というかツイストロック&伸縮は価格相応でした。

この手の一脚はライトスタンドの延長に使えるので数本あるとすごく便利な時もありますが、使わない時は全く使わないので安価なもので十分です。

これでスライダーも60cmくらいならほぼ完璧な強度が得られるようになりました。

全域を使うとさすがにたわみますが80cm全域使う時はほとんど広角レンズだし、長めのレンズなら直置きしてもパースは気にならないと思います。


2021年9月3日金曜日

レンズサポートのススメ

 SWFOTOのスライドクランプ(?)をレンズサポート用のベースにして室内で使ってみました。

LH-55クラスの雲台であれば三脚座がないレンズであっても固定に不安はありませんが、それでもバランスがよくなりフレーミングがしやすくなります。

小型雲台なら尚更で、特に三脚が軽くて小さいとより安定感を感じます。

100mmタイプを選びましたが少し短いので140mmでもよかったかもしれません。

レンズサポートはDJIのRONIN-Sに付属していたのを兼用します。

RS2のレンズサポートはベルト式でより安定させやすいですが、前後に長くてフードやフォーカスリングに干渉するので今は使ってません。

Y字型のサポートでも三脚での使用であればかなり効果があります。

今回はレンズに三脚座が無くて重めで長いレンズを想定しています。

具体的には105mmマクロや135GMなどです。

他にもマントアダプターを併用したEFレンズもかなり効きます。

加工は下穴3.5mmで開けて4mmのタップを立てるだけなので特殊な工具は不要です。

ストッパー用の3mmネジ穴が縦に貫通しているので4mmネジ穴はかなりやばい状態ですが、少し深めに開ければ大丈夫でした。

それほど負荷がかかるわけではないので問題ないと思います。

この手のスライドクランプは他社からも出ていますがストラップホールがあったりして形状が悪いのがありました。

加工するならシンプルなものがベストです。

そして肝心なことは一体であることです。

ロングプレートとクランプを併用すれば前後の調整もできるし便利ですがレンズサポートが無いとブレを増やす原因になります。

レンズサポートと併用すれば大丈夫ですが緩みの原因になったりするので一体がよいです。

前後の調整や低高タイプのボールヘッドでは当たったりするのでまだ改善の余地はあります。

もっといいアイデアを考えてみようと思います。