2022年9月11日日曜日

SLYPOD Proの良いところと悪いところ

 スライダーを過去3種使ってみて思ったのは使うとすぐに判るのですが、取り回しが悪いことです。

これは持ち出して屋外で撮ればすぐにわかります。

でも小型タイプだとしても三脚は必要になるしある程度は仕方がありません。

SLYPOD Proは一脚形状でバッテリーも内蔵なので運搬に関しては有利です。

小型のミニ三脚と手動でのサポートがあれば自立できるので運用範囲は狭くなるけど使えなくはありません。

一番のメリットは超広角レンズで前後の動きをさせたい時です。

edelkroneのスイングタイプならそれが可能ですが手動なのとかなり大型の三脚が必要になります。

私が手動を嫌う理由は動きにムラが出ることもあるけど撮り直したい時に繰り返し精度が悪いことです。

慣れかもしれませんが超微速を手動で行うのはかなり難易度が高いです。

前後もそうですが真下を向けてのスライドも他のスライダーよりやりやすいです。

上下は当然、でも水平は他よりやりにくいです。

欠点はその形状所以のバランスが悪いことです。

意外なほど重くてまるでバールかと思ったくらいです。

アルカ互換のプレートは2箇所あるので駆動部に近いところを三脚に固定すればカメラを付けた時は安定します。

しかし伸びるのでそのバランスは崩れやすく、いわゆる中型の雲台では耐えられないと思います。

大型のギア雲台とかビデオ雲台じゃないと無理な角度では危ないかも。

それと雲台に固定して水平や前後の撮影で最短にするとカメラが三脚に干渉しやすいです。

カメラの位置も問題で水平時ならカメラを上にするか下にするかでその干渉も変化します。

普通だとこのように上に取り付けるのですが付属の雲台は空回り防止のストッパーがあるとは言え過信は禁物です。

そこで下側に付けてカメラをぶら下げると・・・


カメラが干渉してしまいます。

ここで怖いのはバリアングルのモニターです。

付属の雲台はぶら下げて使うのであれば十分なのですが気をつけないといけません。

でもアルカ互換の延長レールを使ってオフセットする方法で回避できます。

構造的な欠点というか三脚や雲台との兼ね合いなので仕方ないのですがぶつからないように注意が必要です。

そして次に操作性です。

本体はスマホなしでも操作ができるのですがとてもやりにくいです。

その理由は動かすボタンと速度変更が同じスイッチなので速度変化してしまうからです。

マニュアルを見てもイマイチ操作が安定しなかったというくらい使いにくいですw

そして停止ボタンが電源ボタンのダブルクリックという不思議。

手動で操作するなら押している間だけ動いて離せば止まるで十分なのに意味がわかりません。

そしてなぜかスマホでは通常モードだと押している間だけ動くのですw 逆でしょ?

ダブルクリックが反応せず止まらないと、慌ててもう1回クリックしたりするとトリプルクリック扱いになって最短位置まで移動して電源が落ちます。

干渉しやすい状況で間違えてシャットダウンしてしまうとぶつかった状態で止まるのですごく扱いにくいです。

アプリは通常で使うならそれほどでもないけど機能が多くて使い方がわかりませんw

タイムラプス用にはケーブルが必要になるのですが付属せず別売です。

しかも端子はカメラと逆の端なので動作中はかなりケーブルが邪魔になるはずです。

理想はBluetoothでアプリからシャッターが切れるようになるか、端子がカメラ側にあればいいのですが伸縮するので端子の位置変更は難しいと思います。

この辺のツメが甘いです。

他のスライダーよりは揺れやすいのでタイムラプスより動画向けだと思うので誰も使わないとは思いますが・・

しかしそれでも伸縮するスライダーのメリットは大きいです。

三脚が持ち運べるなら3mくらいの高さから撮影できるしローアングルでの水平移動とかも楽にセッティングできます。

そのためにはアルカ互換の厚みだけ足せるようなアダプターがあるといいです。

あと大型三脚でも向きによっては倒れる可能性があります。

たぶん倒れる時はカメラが下側になって倒れるので相当な被害になると思います。

バランスウエイトを持ち運ぶのは無理があるのでかなり注意して運用しないといけません。

ちょっと高価ですが今のところは理想のスライダーです。

なんとなく壊れやすそうな感じがするのでしばらく使ってから評価したいと思います。

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