2022年3月29日火曜日

続・外部モニターを考える

 試せる範囲でテストしてみました。

カメラの仕様や挙動とか吊り下げでのRS2というやや特殊な環境なので、一般的な外部モニターの総評とは異なる点が多いです。 

まずRavenEyeから。

HDMIのみとtype-Cのケーブルを接続するPCリモートも試してみました。

利点は何と言っても接続性です。

これはRavenEyeがバッテリー内蔵で単体でiPhoneと接続しているからです。

カメラのバッテリーを温存するためにカメラの電源をOFFにしてiPhoneをスリープにしても接続は維持されます。

RS2の電源をOFFにしても内蔵バッテリーで接続は解除されないし、RS2から給電するので問題ありません。

この場合の接続性は一日中歩き回るような撮影の時に休憩しながらでも再撮影がとても素早くできます。

そしてワイヤレスなのでレンズ交換が他に比べてやりやすいです。

それとiPhoneの画面でRS2のセンタリングができる事です。

グリップのせいでトリガーボタンが押しにくくなったので少し便利です。

画質は悪いけどフレームレートはそこそこ出ているのとカクつきは目立ちません。

欠点は他もそうですがカメラのHDMI出力で情報表示ONの時はカメラ背面モニターのタッチ操作はできなくなります。

それにこの場合は背面モニターのアスペクト比を維持したまま表示されるので映像は表示される面積はかなり小さくなります。 これはカメラ側の仕様です。

情報表示をOFFにすると映像のみになるので表示は大きくなるけど情報は全く見えなくなります。

PCリモートだとiPhoneで操作できるようになりますが変更された数値の遅延が大きく、しかも操作性が悪いです。そしてカメラには給電できなくなります。

そしてPCリモートは記録した動画の再生ができなくなります。

RECスタートができるけど背面モニターが消えるのでREC時の赤枠が見えなくなります。 これが結構重要で本体側のタリーランプを確認しないといけません。

RavenEyeは撮影時の利便性は大きいけど撮影時の情報や操作性は悪いと言えます。

次はMonitor+でiPhoneでの評価です。

課金しないとタッチフォーカスが使えないので課金してみました。

18ドルで2,160円だったかな? 試しやすい価格だと思います。

こっちはデメリットから。

接続性はあまりよくありません。

一旦接続できた直後に見失うことがありました。

再起動とかは不要でしたがRavenEyeほど安定はしてないようです。

それとフレームレートです。 モニターできるのですが20~30fpsと言った感じでカクカクではありませんがコマ落ちは視認できます。

遅延は使用に耐えないほどではありませんがMonitor+だけを見ながらの撮影はちょっと無理がありそうです。

それとワイヤレスなのでBluetoothの干渉を受ける可能性があります。 これはRavenEyeも同じです。

純正リモコンを使っているのでちょっと困ります。

そしてカメラの電源をOFFにすると接続が切れるので休憩しながらの撮影はストレスが溜まりそうです。

でもメリットはかなりあります。

まずワイヤレスなのでそれぞれ給電しながら使えることです。

そしてPCリモートではないので再生ができます。

そして最大のメリットがカメラの操作がiPhoneでできるようになることです。

これが操作ができるというのもそうですが撮影時の設定が目視できるようになる事も大きいです。

しかも操作は近隣の変更値(例えばISO100→ISO200)とかを1発で変更できるような表示になっています。

フォーカスエリアの変更やタッチフォーカスもできるのですごく便利です。

さらにREC時は画面外枠が赤くなるのでとても理想的です。

タッチフォーカスはすごく便利だしLUTの適用もできます。

接続性とフレームレート以外は理想的なので試す価値はあります。

次はMonitor+を有線でAndroid端末に接続してみました。

と言ってもAndroidスマホは持ってないのでHUAWAYのM5タブレットです。

当時で3万くらいの8.4インチです。

type-Cで接続するだけで使えました。

遅延はありますが背面モニター>HDMI>Monitor+>>>>RavenEye>>Monitor+WiFiという程度でほとんど気になりません。

コマ落ちもなくてHDMIの外部モニターのような滑らかさです。

デメリットはカメラとスマホそれぞれ給電できないこととケーブル問題です。

給電は必須というわけではありませんが撮影を中断するような事があると困ります。

カメラ側はもちろん予備バッテリーがあるので長回し以外で給電することはありませんがスマホは消費が激しいと困ります。

しかしジンバル用では微妙でも実用できるレベルの外部モニターと言えるほど操作性や視認性はよかったです。

PCリモートなので再生できないのが痛いところです。再生できたらこれに決めようと思うくらいです。

そして最後はHDMIでの外部モニターです。

モニターはFEELWORLDのF5だったかな? 5.5インチのタッチ操作ができない普通のモニターです。

遅延は背面モニターと比べると目視で確認できるくらいありますが気になるほどではありません。

解像度はフルHDなので見やすいのですが8bit表示なのでトーンジャンプがあります。 結構目立ちます。

中途半端に大きくてそこそこ重いのとバッテリーがNP-F互換か12V入力で(8Vでも可)DCジャックなので今のRS2用電源からは供給できません。

見やすいけど表示はカメラ側の情報表示をONにすれば小さくなるし本体のタッチ操作はできません。

RavenEyeと同じですが見やすい以外のメリットはなさそうです。

モニターをUSB給電できるもっと軽い5インチに変更すれば今より軽くなって見やすくなり、接続もケーブルのみなので休憩の頻度が多くても問題はありません。

しかしRS2でのケーブル問題とモニターも持ち歩くことになるので荷物が増えます。

総合するとケーブル問題はかなり重要で自立させるためにミニ三脚を脱着するときにすごく邪魔になります。

ケーブルを抜けばいいのですがHDMIの外部モニターは利便性からしても未採用確定になりそうです。

そしてRavenEyeは実用性は悪くないのですがPCリモートは再生できないので却下、操作は情報表示しているだけのモニターと同等なのでちょっと微妙なところもあります。

本命はMonitor+をiPhoneでワイヤレスです。

カクつきが気になるけど操作性はほぼ理想に近いです。

Monitor+の有線はケーブル問題があるのとタブレットはさすがに大きすぎるのでAndroidスマホを購入しないと実用性は低いです。

それとPCリモートなので再生ができないところがダメです。

視認性や操作性だけならMonitor+有線、実用性ではMonitor+のワイヤレスかRavenEyeと言ったところです。

とりあえずMonitor+のワイヤレスでしばらく試してみようと思います。

アングルが確認できて露出とフォーカスがどこに合っているか確認できること、そして確実なRECの確認ができればカクつきは次点ということで我慢できるかもしれません。

それにしてもMonitor+と純正アプリの違いが大きすぎるw

SONYから出資して作ってもらった方がいいんじゃないのって思うくらい出来がよいです。

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