2019年9月8日日曜日

TILTA Nucleus-N 精度を確認してみた

操作性は特に問題ないようです。

フリーでは扱いにくい回転角ですが、セットは簡単でオートでも手動でフォーカスリングを止めればセットできます。

しかしSONYの場合は距離目盛がないので手動のほうが早くて確実です。

さて、フォローフォーカスが必要な状況を考えてみます。

よくある手動の場合はマーキングしておいてそれぞれのポイントへ動かすという使い方になると思います。

そのためにホイールには白い円盤、マーキングディスクが付いているのが多いです。

では電動の場合はどうでしょうか。

電動の場合はそれぞれプリセットしておきポイント間を動かすことになります。

そこで問題なのがバイワイヤのレンズや古いEFレンズのようなバックラッシュがあるレンズで精度が出るのか、ということです。

このポイントの精度が悪いまたはズレが出るようであれば、動かすことが出来るだけでほとんど使い物にならないと言えます。

モーターの精度だけならレンズはギア付きのMFレンズで試さないといけませんが、持ってないのと使用するレンズでないと意味がないのでEF100mmF2.8とFE135F18GMで試しました。

実用的な1〜2mくらいの距離と5m〜無限付近のような被写界深度が稼げる条件がいいのですが、一番厳しいであろう開放の最短撮影距離付近で20cmしか離れていない探偵じゃない方のコナンでやってみました。

結論から言えば思ってたよりバッチリで精度は必要十分だと思います。

繰返したり一気に回したりしてもスチルじゃなければズレは判別できないです。 スチルじゃ使わないけど・・・

ただしA点とB点のセットは少しコツというかクセがあるようです。

それぞれのポイントでよくあるMFのピント合わせのように前後させて合わせてしまうと高確率でズレが出ました。

中間位置からどちらかに向かって行きすぎないようにセットし、そのまま戻して逆側も同様に行き過ぎないようにセットしたらズレなかったです。

動作的には往復しているのでバックラッシュではありませんがエンコーダーの仕様かもしれません。

とりあえずこのプリセットは使えることが判明しました。よかったですw

テスト撮影ですが100mmF2.8のようなピッチがきついフォーカスリングや、触れただけでもズレる135GMでも使えたので、もっと短い標準クラスで距離が離れていれば(合わせる精度は別として)MFやAFでは再現できないフォーカスが可能になります。

マーキングしてホイールの位置を合わせるという使い方はまだ試してません。

これは木製のホイールに印が付けられないか思案中です。

これも問題なければ電動フォローフォーカスとしては合格だと思います。

ホイールの回転角が変更できないとか、プリセットは2点のみ、表示窓が極小で見えないwとか技適マークがないとか、充電器がゴミレベルとかありますがとてもおもしろいアイテムだと思いました。

これからの課題は・・・

モーターの反動トルクによってレンズサポートがないと僅かですが映像が動くことがあります。

これはSmallRigで作ってもらったプレートを活用するためにマンフロット501規格の雲台を購入するか、アルカスイス互換のロングプレートを加工してレンズサポートを付けるとか、という対策をしようと思います。

ロッドも少し動くけどこっちは対策が面倒・・・

それとジンバルでの使用は試した限りではいろんな意味でかなり難易度が高いです。

この辺は試しながら実用化に向けて腕を鍛えようと思いますw


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