私がシエラを予約した22年の5月には5ドアモデルの噂がありました。
これから予約という段階では当然迷いがありました。
「納車前に発表されたら・・・」ということです。
そしてそれが現実になりました。 23年1月にインドでの発表です。
そうなると気になるのが仕様です。
仕様次第では国内発表を待って5ドアを狙った方がいいと思えるタイミングでした。
結果から言えば24年3月でもまだ国内発表はされておらず現行モデルを納車して半年経過しまてます。
全車はスイスポZC33Sで23年10月に2回目の車検という時期でした。
モデル末期ですが人気がある車なので下取りが期待できること、イエローなので5年以降の色褪せを考えて早めに乗り換える計画をしていました。
その前のZC32Sもイエローでしたが5年を過ぎた頃にはっきりと色褪せしてました。
5ドアの仕様で一番気になっていたのがエンジンとミッションです。
3ドアより確実に重くなるのと4ATでは同じであれば相当苦しくなると思いました。
でも軽四がベースでしかも縦置きだとミッションのスペースは限られています。
トランスファーもあるので多段化しないのはJB23ベースで開発されているので不可能なんだと思います。
大きく仕様を変更すればそれだけコストが上がります。
ボディ以外はJB23とほとんど同じレイアウトで多段化は無理となると魅力半減です。
そしてエンジンはマイルドハイブリッド付きの噂もありましたが劇的に改善するようなものではなさそうです。
リアドアの存在はかなり便利でそれだけで迷う要素にはなりますがやっぱり現行のまま5ドアになるだけではダメだと判断して3ドアにしておきました。
24年4〜5月には国内販売開始という噂もありますが現行ユーザーから見た5ドアのメリットとデメリットを考えてみます。
まずメリットです。
5ドアになれば後部座席へのアクセスが格段に向上します。
人ではなくカバンや買物での荷物などでも利便性向上は3ドアとは比較になりません。
座席を起こしていてもリアラゲッジのスペースがあるのでその点でも有利です。
車中泊ではルーフキャリア不要になるかもしれないしフラットにできれば(注)2人でも車中泊できそうです。
またホイールベースが長くなるので直進安定性は良くなります。
特に風の影響でふらつきやすいので長距離などは楽になりそう。
それと段差などでピッチ方向の揺れも少なくなります。
揺れまくっていたのが安定するようになるので運転しやすくなるはずです。
あとリアウインドゥが開けられるのは当たり前でもすごく便利になります。
3ドアでは社外品になるけど手動で開閉できるようにするものがありますがとても高価です。
それに運転中一人で開閉できるものではないです。
3ドアでの不満点が解消されるので5ドアの大きなメリットだと思います。
それと肝心な見た目と注目度です。
5ドアになればほとんどゲレンデの小型版です。
ゲレンデ仕様のジムニーもよく見かけるので5ドアになればより完成度が上がります。
車は外観も重要と考えている人は多いので特にジムニーのような趣味性の高い車では重要なことです。
それから現時点では並行輸入でほとんど見ることはないけど国内で出てきたら注目されるのは間違いありません。
3ドアでも納期が短縮されないくらいなので、5ドアの買取は相当高額になると思うので長く乗らない人には結果的にランニングコストが格安になる可能性があります。
では次にデメリットです。
やっぱり重量増によるパワー不足と4速ATが気になるところです。
加速は今より遅くなり登坂でも4速では登れない道が出てきます。
5ドアで本格的なクロカンをする人は少ないと思うので、MTでもギア比は同じだと思いますがハイギア化しないと車格に合わない気がします。
それとロングホイールベースになって小回りができない事です。
国内仕様で変更にならないと思うので現地仕様のままであれば最小回転半径は5.7mと大きなセダン並みになってしまいます。
車幅は5ナンバーで長さも4mちょっとなのに曲がらない車となると狭い道などで苦労することがでてきそうです。
ロックトゥロックが4回転もあるので普通の駐車場でも大変だと思います。
それとリアの座席とタイヤハウスの位置関係が変わるのでリアのシートが幅広になります。
そのせいもあって現地仕様ではリアはフラットにはできません。
この辺はもしかしたら国内仕様だとフラットにできるようになるかもしれませんが、もしそのままだとリアシートを畳んだときの収納性はかなり悪いと思います。
車中泊に向いているのに使えないでは5ドアであるメリットが半減してしまいます。
リアシートを外すということもできますがデメリットが大きすぎます。
それと室内幅や高さは3ドアとほとんど同じです。
高さがあるエブリィなどと比べたら長くなる事によるメリットが少ない感じです。
収納性が気になるなら他の車を選んだほうがいい、そんな気がします。
インドでは発売当初はすごく人気があったようです。
ところが最近は現地の国産車でラングラーにそっくりな車の方が売れているそうです。
日本とは事情が異なると思いますがさすがに軽四のトレッドを広げて長くしただけではちょっと無理があるような気がします。
それとこれも噂ですがトヨタからミニランクルが出てくるというものがあります。
シエラ5ドアは国内だと230〜250万くらいだと予想してます。
4型で少し上がったのでもう少し高くなるかもしれませんが300万だと誰も買わないような。
トヨタのミニランクルはたぶん350万程度だと思うので、内容や完成度を予想するとシエラ5ドアを狙っている層だとトヨタを選んだ方が間違いないと思います。
どちらも噂だけなので現時点で予約している人が一番迷うはずです。
個人的には購入時に選べたら迷っていたけど長くなるメリットよりデメリットの方が大きかったので3ドアで良かったと思います。
エンジンやミッション、そしてリアシートのフラット問題が解決できれば5ドアの価値が一気に上がると思います。 そして価格も一気に上がりそう。
シエラは車体価格が約200万で軽ハイトワゴンより安いです。
その分装備はケチってますが安いからこそ人気があると思います。
高くて他メーカーと競合するような車種になってしまうと魅力は半減します。
もちろんラダーフレームで既存のアフターパーツは使えるものが多いと思うので一概には比較できませんが(そもそも今は無いし)やっぱり3ドアでこそジムニーではないかと。
でももしかしたらFRベースの4駆としては最後になるかもしれません。
EV化される未来が来たら・・・大事に乗ろうと思います。