全てを統合した初のフラッグシップ機、スペックと仕様を考察してみます。
α9が出た時にSONYはフラッグシップ機ではないと明言していました。
将来的にこのα1のような完成形の構想だったのかもしれません。
でも全てにおいて完璧なのかと言われると意外とそうでもないようです。
まだ詳しく調べてませんが、高画素として考えるとα7RIVが有利です。
ピクセルマルチシフトも搭載されているので実質的には変わらないかもしれませんが、単純な画素数(クロップ耐性)ならやはりα7RIVでしょうか。
動画でα7SIIIと比べると8k以外はほぼ同じように見えるし、super35mmモードで4k撮影できるのでこの辺は上位と言えます。
オーバーサンプリングで全画素読み出しでローリング歪の低減も謳っているので、4kでもα7SIIIより高詳細だと思います。
しかしα7SIIIでも大した事がなかったノイズはどうでしょうか? オーバーサンプリングでノイズの低減も見込めますが絶対的な超高感度域ではα7SIIIが有利だと思います。
でもそんな環境は限定されるし、α1はなんとS-cinetoneが使えます。 これは羨ましい・・・
通常でも使用しているS-log3でISO12800からの比較でノイズや色再現が大差ないならかなり凄いかもしれない。
連射機としてα9と比べるとほぼ凌駕しているように思います。
30コマ/秒は圧縮RAWとJpegのみで非圧縮やα1でやっと実装されたロスレスRAWでは20コマ/秒になるそうです。
そしてメカシャッターでは10コマ/秒のまま。 メカシャッターは不要だと思います。
でも電子シャッター特有の高速シャッターでボケがケラれたりするのは大丈夫なんでしょうか? たぶん大丈夫だと思いますがどうなんでしょうか?
連続撮影可能枚数も画素数が増えたのにα9IIと同等と言えばすごい事なんですが、連射の枚数に上限があるならバッファの開放時間の方が問題です。
30コマで数秒撮れるより、一定のテンポでカードフルまで撮影できる方がいいと思います。
α1を名乗るなら不可能に近いかもしれませんがカード一杯まで無限連射できるとより凄かったと思います。
トリミング耐性やEVFの仕様などを考えてα9に対しては完全に上位機種であると言えます。
スペックだけで見てるとやはり凄いと思うのですが問題は価格でしょう。
90万くらいらしいので実質80万台で購入できるのでしょうか?
私のように何でも撮りたい場合は1台で済みますが業務で撮る場合はサブ機は必須だし、被写体は限定されると思うので何でもこいという機種より特化している旧機種の方がコスパが高いと思います。
α9系で仕事をしている人でトリミングも多用し、動画からの切り出しも使いたいとなれば買い換える価値はあるでしょう。
今だとα7RIVとα7SIII、α9IIはちょっと無理ですが2台合わせた金額と同等だとすると用途によると言えるでしょう。
野鳥撮影なら間違いなくα1、スポーツなど報道系もトリミングでレンズの選択を減らせることもあるかもしれません。
動画として一括するのはダメですが4kまでならα7SIIIで十分すぎると思います。
8kが必要でクロップでも4kというなら現状α1の独壇場でしょう。
風景やスナップならα7IIIや高画素が必要ならα7R系で問題なさそう。
ポートレートなどもα1であるメリットは同調1/400のシャッター速度くらいでしょうか。
スタジオなどでテザー撮影だと転送が速いα1は価値があるかも?
がんばって追いついたR5と比べると一気に突き放した環ありますが、2台分の価格と考えると逆にR5が安価に感じてきます。
α1が60万くらいだったら完全に勝ちだと思うし、噂のR1の予想価格を考えると価格とコンパクトさで勝てる気がするのですが、この価格だとR1の仕様によっては非常に高く感じることになるかもしれません。
それとα7IVが価格なりの見劣りがするのは間違いないので、どこまで削れるかが今後を左右するような気がします。
積層型センサーが相当高額なのか知りませんが、α7IVに採用されたらおもしろいことになりそうです。
フルサイズミラーレスを牽引してきたSONYの本気を感じた1台でした。
そしてSONYを選んでよかったと思った反面、他のメーカーが追いつかないと勝負はおもしろくありません。
特にNikonにがんばってもらってカメラ業界の復興をしてほしいと思います。
それにしてもXperiaが22万だって・・・でもHDMI入力はいいなぁ。
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