SLYPODは通常だと直線的な動きしかできません。
普通のレール式スライダーならビデオ雲台を載せてアナログになるけどティルトしながらのスライドとかもできます。
SLYPODだとかなり揺れるので手動で雲台を動かすのはできないと言っていいです。
これは簡単には対策というか改善はできないです。
現実的なのはジンバルを載せることくらい。
電動雲台を使う方法もありますがコストが高いうえに連動できないのでメリットはなさそうです。
MOZAのジンバルを購入すれば連動できるようになりますが本末転倒な気がします。
さて、それ以外ならメリットが大きい伸縮タイプなので他のスライダーではやりにくい前後進でのスライドがあります。
そこで問題になるのがフォーカスです。
前後進は編集でのズームでも同等の効果が得られますが編集ではパースが変化しません。
これと似たような手法でズームで被写体の大きさを固定してパースだけ変化させる手法もあります。
フォーカスはAFでやるとトラッキングを駆使しても微妙に動くのでブリージングが大きいレンズだと非常に目立ちます。
それを回避する方法はMFで動かすことです。
そこで実用になるか試してみました。
TILTAのnanoをカメラに付けてそれをSLYPODの上に載せます。
前後のスタートとエンドポイントを設定して往復させます。
その動きに合わせてnanoでフォーカスを手動で追うという形です。
nanoでのフォーカスは本体のモニターでピーキングを参考にしますがそこそこ難易度は高いです。
できれば大きな外部モニターを使ったほうが確実です。
それとSLYPODの往復は両端で停止しないのでnanoのマーキングディスクに目印を付けたほうがいいかもしれません。
近寄るほどフォーカスの移動量が増えるので1発で決められるほどの精度はありません。
でも35GMのようにブリージングが大きいレンズではAFだといわゆる”呼吸”するのでブリージングがすごく目立ちます。
これがMFだと一定方向にしか動かさないので目立たない、というわけです。
AFも設定や被写体次第で気にならない事が多いです。
至近距離でスライダーだと揺れやブレが無いので特に目立ってきます。
フォローフォーカスなら横スライドしながらフォーカスの切り替えも自然にできるので、SLYPODのような揺れやすい機材にはnanoのようなワイヤレスが有利です。
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