SLYPOD Proを使用してズーム効果の撮影をするとフォーカスが問題になります。
AFだとトラッキングでも少し動くのでブリージングの影響が出てすごく目立ちます。
対策としてMFにして固定するかフォローフォーカスを使うことになります。
フォローフォーカスはジンバルでnanoかRS2のを使ってましたがRS2はジンバル必須なので、不可能ではありませんが重さと操作性の関係で実用は難しいです。
nanoは単独で動かせるのでスライダー向きです。
でも問題はモーター側のバッテリーです。
USBモバイルバッテリーからVマウントまで電圧の範囲は広いのですが端子がmicroUSBでケーブル接続することになります。
バッテリーは小型のものなら邪魔になりませんがトルクの関係で2セル以上となると選択肢は少ないです。
バッテリーを固定する方法も問題になるのでNP-F系バッテリーをマウントできるアダプターを使っていました。
これは7.4Vと12Vを同時出力ができるので使い勝手がいいのですが大きさと固定位置が限られるのでHDMIケーブルなどに干渉したりします。
そこでモーター側にバッテリーを固定する方法はないかと考えた結果、α6300用のNP-FW50なら2セルで小型なので最適です。
そしてmicroUSBの端子が脆い問題を解決するためにケーブルを使用しない方法で作ることにしました。
位置決めは15mmのパイプがあるので好都合です。 位置関係が変化しないので端子の保護になります。
microUSBの端子を購入し充電用のケースに固定してエポキシパテで整形しました。
エポキシパテは他の用途で実績がある模型用の軽量パテです。
これは耐摩耗性にも優れていて非常に軽いです。
バッテリーは差し込むだけなのでレンズ交換も簡単です。
でもそのままでは下方向には動かないけど端子には負担がかかってしまうので伸縮するベルクロで固定するようにしました。
このベルクロは他の方法を考えていたのですが使いにくかったり干渉したりしたのでこの方法になりました。
これで軽くてケーブルなしで直挿しで使用できるバッテリーとなりました。
2セルなので重いズームリングだと厳しいかもしれませんがまず使うことはないので問題ありません。
nanoのバッテリー問題が解決したら非常に使いやすいフォーローフォーカスになります。
こういうのは社外品でも作ってくれたらいいのにと思いますが・・・これも電圧が厳しくなるせいでしょうか。
基本的にSONY純正レンズを使うのでトルクは2セルでも気になりません。
スライダーと併用する時にとても快適になりました。