サンプルは載せません。
α7RIIIでスチル、α7SIIIで動画を撮って細かく見てみました。
試写した時にすぐに感じた解像度の高さはF1.4というF値のレンズでは見たことがないくらいです。
周辺は中心より落ちるのが普通ですがコマ収差の影響とかはほとんどないみたいで、周辺光量の低下を補正してトリミングしたらある程度のサイズであればフレーミングは後から切り取ればいい、そんな使い方ができそうなレンズです。
ピクセル3倍にしてチェックしても135GMと同等レベルで解像度に関しては何も問題ありません。
個人的には50Zでも中心部なら十分だし、周辺は解放で使うことが多いのでボケてしまうので気になりませんでした。
35mmだとボケ量が減るので周辺の解像度も50mmよりはわかりやすいです。それが全く気にならないのは凄いです。
周辺光量低下はそれなりに大きいです。 これはソフトウェアで補正しやすい為だと思いますが、ハードウェアで補正というか解決しようとするとイメージサークルを巨大にしなければいけないと思うので中版レンズのような巨大なレンズになってしまうはずです。
それに周辺落ちは悪というわけではありません。 これは言うまでもないですが。
そしてボケ。
ボケも135GMに似ているように見えましたが僅かですが芯と縁取りが見られるので少しうるさい感じもします。
でもこれは数メートル離れた被写体に対して無限遠に近い背景のボケだったのでボケ量が少ないのを拡大して見比べた感想です。
2線ボケのようなことはないし、ズームなどの35mmで得られるボケとは全く違うのでF1.4の価値はあります。
ただ135GMでも思いましたがボケの質という点では絶賛するほどのものではありません。
比べてませんが収差が残っている35Zの方がボケは美しいかもしれません。
それと解像度に戻りますが、近距離での解像度もすごく高いです。
タムロンのA036みたいに遠距離と近距離で描画が変化することもないので、画角からしてもテーブルフォトには最適かもしれません。
それからブリージング。
これはかなり大きい方だと思います。
多分ですが解像度の犠牲になったというかトレードオフで諦めたのかという気がします。
近距離の解像度もこのブリージングが関係していると思います。
私はあまり気にしませんが、フォーカストランジションのような使い方だと目立つのは間違いありません。
でも昔の全群繰り出しのレンズはブリージングが当たり前だったのである意味自然だと思います。
他は動画でもスチルでの印象とあまり変わりませんでした。
50mmだと16:9では画角が狭くなるので3:2での50mmの感覚と少しズレが出ます。
50mmなのに中望遠のような感じでしたが35mmだとスチルで50mmの感覚が動画でそのままいけます。
24GMはイマイチだったのと1224Gがあるので見送りましたが、この35GMはA036が不要になるかもしないし50Zの出番も減るはずです。
135GMよりフォーカスリングが軽いけど絞りリングのクリック感は強くなってます。 個体差もあるかもしれませんが・・・
クリックレスで使うので関係ないですが、フォーカスリングは50Zは独特だし1224Gはスカスカ、135GMは少し擦れる感じでヌルっとした感じではありません。
操作感の理想は50Zですが、MFしやすいのは35GMが一番よかったです。
この先、他メーカーも黙ってはいないと思います。
CanonはF1.2でBRで出してくると思うし、Nikonは他のレンズを見ても圧倒的解像度と平坦性で出してくるはずです。
その時になればSONYはコスパが高いと感じるくらい他が高いと思いますw
50GMは50Zより軽くなる噂もあります。
さすがに600gを切ることはないと思いますが、1224Gと35GMがほぼ同じなのでジンバルでのバランス出しがとても楽です。
やっぱりシグマに期待かなぁ。
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